外壁選びのススメ

 

外壁は住宅を建てる時に重視したい部分です。外壁にこだわらないという人も居られますが、住宅の見た目はかなり重要で、住み始めてから後悔する事になるかも知れません。住宅の印象を左右するするので慎重に素材選びや色選びをしましょう。主な3種類の外壁材ついて説明していきたいと思います。

 

 

サイディング

今の住宅の主流外壁です。色や柄も豊富なため、好きな色や柄を見つけやすい点が人気であり、金額的にも安く抑えられるのでローコスト住宅でも多く取り入れられています。種類は、窯業系、金属系、木質系、樹脂系があり主に窯業系が住宅に多く使われています。また私の住んで仕事をさせていただいているここ京都では、間口が狭く俗に言う狭小住宅が数多くあり私どもも何度も施工させてもらっていますが、両側のみ内張りの金属サイディングも比較的多く使われています。サイディングは材質やデザインも種類が多いため、和風から洋風さまざまな住宅スタイルを作り出せることが魅力です。無塗装のサイディングを貼り、ジョリパッド仕上げを施す仕上がりも人気です。工場生産で作られて現場で外壁に貼っていくので職人の技術力に左右されないのも魅力のひとつです。デメリットはサイディングの継ぎ目のコーキングが本体に比べて痛みやすいので適切な時期にコーキングのメンテナンスをすれば比較的長持ちする外壁材です。

 

タイル

最近は少し減ってはきていますが魅力がたくさんでデザインも豊富です。タイルというと洋風なイメージをもたれる事が多いですが、最近は和モダンなタイプのタイルもありいろいろなタイプの住宅にマッチします。タイルを使用すると安っぽさが出ずに贅沢で華やかな雰囲気に仕上がります。昔あった浴室等で使われてたタイルとは違い外壁用タイルは高温で焼き固められて作られており耐久性や耐候性に優れているため剥離やひび割れが少ないのが特徴です。デメリットは価格が高くなりがちな事です。ですが長い目で見ると長持ちするのでコストパオーマンスは優れている材料です。

 

モルタル塗り壁

サイディングが出る前まではこちらの外壁仕上げがもっともポピュラーな仕上げ方法でしたがサイディングの登場により数を減らしてきましたが、モルタル塗り壁にも良い点はあります。まず仕上げの種類が豊富でありモルタルの上にどんな塗装を施工するかによって色々な風合いの壁を作り出すことが出来ます。左官職人の手作業で仕上げられるモルタルの外壁はデザインの自由度が幅広く、和洋問わず色々なデザインの住宅にマッチします。デメリットは左官職人の手作業であるがゆえに職人の腕により仕上がりが均一にならないことが考えられます。またヒビが入りやすい事もデメリットです。ですが愛着をもって細かいヒビなら自分で修復して定期的にメンテナンスを行えば、長く状態を保てる外壁材です。

 

まとめ

素材の特徴だけで選ぶのではなく、住宅の周辺環境、予算などによって最適な外壁材を選ぶ事が大切です。

一概には言えませんがローコストに抑えたいなら窯業系サイディングを使い価格を抑える、ちょっと贅沢に少し値が張るけどタイルを使用して華やかに見せる、正面しか見えないなら前面のみタイルを使い三面だけサイディングを張る等々色々組み合わせたりも出来ます。

色合いについては自分の好きな色がそのまま建てられる住宅に合うとは限りません。住宅周辺の環境に溶け込まない色を選んでしまうと1軒だけ浮いて見えることにもなります。周辺との調和も考えた色選びをすることが大切だと考えます。

はじめにも書きましたが外壁は場所によりますが比較的遠い場所からでも見える部分であり住宅の印象を左右する大事な部分です。急がずあわてずじっくり時間をかけて選ぶことをお勧めします。